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Vol.4 お得意様を大切にするということ
おしゃれな雑貨店を経営する20代後半のキャリアウーマンが今回のご依頼者様です。
彼女はお店を3店舗持ち、そのうちの1店舗を お付合いしている同棲中の彼に任せていました。
「夕方以降は私と一緒に過ごすのですが、お店を任せている昼間の時間帯 もしかしたら 適当に店を閉めて誰かと浮気をしているかもしれません。。」
女の勘というものなのでしょうか? 彼女は間違いなく女性の影を感じるというのです。
ご依頼者様との打ち合わせの結果、私たちは その彼の昼間の行動を10日間監視することにしました。
対象者である彼は 優しそうで、ルックスもなかなかおしゃれで、女性にもてそうなタイプの男性。
朝 店を開け、店内の清掃や 商品のレイアウトの変更・お客さんの接客や 出入り業者との商談などてきぱきとこなし、なかなか商売上手といった印象です。 雑貨店とはいえ お客さんの数も多く、常連客も出入りしています。なかには この男性店長に差し入れを届けにくるお客さんもいたりして、なかなか人気者のご様子。
あらゆるお客さんにクールな笑顔で接し、接客慣れした感じの彼は 特に怪しげな行動をとることもなく4日が過ぎました。 しかし 4日間お客さんの出入りを監視していた私たちの脳裏に、ある年配の女性の顔が浮かびました。 そういえば・・・
この雑貨店に足を運ぶその年配の女性。
調査の初日から毎日毎日店に姿を現わしていました。
そして毎日毎日、店長であるこの男性と楽しそうに話をしている。
彼女は40代のまさに「おばさん」といった感じなのですが、明らかに目だけはハート。
一方の店長は、淡々と営業スマイルを振りまいて快く話をしている。
「それ以上は何もなし。」
というのが 遠目から眺める私達調査メンバーの一致した見解でした。
翌日も、その翌日も問題の女性は買物にやってきて、目をハートにさせながら店長との会話を楽しんではあれこれ買物をして帰るのです。 1日に2度訪れることもありました。
7日目。例の女性は またやってきて、その日は大きな大きなBOXをお買い上げの模様です。会話こそ聞こえないのですが、身振り手振りから 店長に何かお願いをしている様子。
そして数分後、店長は一旦店を閉めて 車に商品を積み込み、助手席にその女性を乗せ 車を発進させました。
「まさか?!」
尾行した先は女性の自宅前。商品を玄関先に運び込み、店長は再び店へ。
「それ以上は何もなし。」
翌日。今度はちょうどお昼の時間帯に 再びその女性は来店しました。 そして店長は店のシャッターを降ろして 女性と共に近くのレストランへ。女性の目はハート。
短時間の食事を済ませると、店長はそそくさと再び店へ・・・ 昨日の配達のお礼?だったのでしょうか?
「それ以上は何もなし。」
こうして10日間の調査は終了しました。
「彼はお客さん一人一人をとっても大切にするんです。」
報告書の写真を目で追うご依頼者様の表情に、ジェラシーらしきものは見られず そこには 1経営者として彼を見る「誇らしげな輝き」すら感じられました。
おそらく この中年女性以外にも 男性店長に好意を寄せているお客さんはいるのかもしれません。
しかし 彼は『1人1人のお客さんをとても大切にする雑貨屋の店長』それ以上は何もなかったのです。
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