朱雀大路貴美香。2児の母であり女探偵。
今日もまた、私のまわりで様々なドラマがくりひろげられる・・・
 

 


vol. 16  「?」を抱えたままの生活、本当にそれでいいですか?

〜たしかに社員旅行〜
 



「女性がいるのはわかっています。同じ会社の方だろうということも察しています。」


30代の奥様は確信をもって 事務所にご相談に来られました。
「来週の金曜日から2泊3日で 会社の社員旅行があるのです。おそらくフリータイムがあるでしょうから
みんなと別れてその女性と行動を共にするかもしれません。
広島のスキー旅行ですが こっそりつけていただけませんか?」
私共の全国180拠点のネットワークを活かし 現地の調査員と連携をとって調査を開始させました。
当日、奥様の事前情報通り ご主人はスキーの道具を車に積み込み家を出ました。
そして勤務先の駐車場に車を止め、一旦会社に入っていったかと思うと 大きな荷物を抱えた女性2名と共に車に戻り発進したのです。
「社員旅行って 他のメンバーは?」
不審に思いながらも尾行開始です。

結局他のメンバーと合流する事無く、3人は朝方に広島のスキー場に到着しました。
そして1日たっぷりスキーを楽しんだあと 近くの温泉旅館に入っていきました。
「予約を入れていました○○建設です。」
旅館の玄関には「歓迎 ○○建設ご一行様」と書かれてあります。
「なるほど 他の会社のメンバーはこの旅館にみんな宿泊で、このあと宴会でもあるんでしょうかね?」
私たちはそんな話をしていました。
 しかし その夜、ご主人と女性2人の計3名は12畳一間の部屋に一緒にチェックインしていったきり 朝まで1歩も出てくることはありませんでした。
後日、ご報告書を受け取りにこられた奥様は 笑いながら私に言われました。
「結局何もなかったでしょ? 私ったら不安に思って あの晩実は宿泊予定の旅館に電話しちゃったんです。
そうしたら『○○建設ご一行様は 皆様ご到着されました。』って言われました。 何だか変な心配をして損しました。」
私は 「ご主人が実は会社の女の子2人を連れて たった3人だけでスキー旅行に行ったこと」・「3人で同じ部屋に宿泊をした事実」をご報告するのがとても心苦しく感じました。
たしかに『社員旅行』と言えるかもしれない。でも・・・




 《 朱雀大路貴美香 》  
  

 

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