朱雀大路貴美香。2児の母であり女探偵。
 
今日もまた、私のまわりで様々なドラマがくりひろげられる・・・
 
 
 
 
 

 


vol. 14  譲れぬ愛人の座 




「最近 私以外に女の人ができたみたいなんです。許せなくて。」

その男性は間違いなく浮気をしていると 絶対的な自信を持ってご依頼に来られたかおりさん(仮名)はいてもたってもいられない様子。

早速 翌日から1週間の調査を開始しました。

“女の勘” これ程あなどれないものはありません。

やはりかおりさんのいう通りその男性には別の女性がいました。

仕事が終わって落ち合って、それはそれは楽しそうにデートを重ねる二人の写真を見て、かおりさんの表情がみるみる険しくなっていくのを目の前にしながら "女の嫉妬"を肌で感じました。


「私とあの人のことは 奥さんも認めてくれている公認の仲なんですけど、私は他の女性との浮気なんて許せません!」


そうです。この浮気調査は奥様からの依頼ではなく 愛人からの依頼だったのです。

「この女の人はどこの誰だかすぐに調べて下さい!」

かおりさんの怒りはおさまりません。

数日後、女性の身元を判明させたという知らせに かおりさんは飛んできました。

「奥さんにもこの話したんですけど 別にいいじゃないって言うんです。だけど 私は絶対にあの人取られたくないんです。」


"愛人の座"。


関係不安定なこの椅子を絶対に渡したくないという今回のかおりさんのように 『愛人さま』からのご依頼は徐々に増えてきています。

動じることなく堂々と構えている本妻の強さ。

そして弱くももろい『愛人』という肩書き。

人間関係の裏側を覗くと、考えさせられることが多い今日この頃。


しかしながら 私としては何とも腑に落ちないのが男性心理。

奥さんと特定の愛人がいるにもかかわらず 尚も新しい女性との浮気に走るのは……何故?

 《 朱雀大路貴美香 》  
  

 

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