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File13 出会い系詐欺男の結末

対象者氏名 : 堀池 之則 (ホリイケ ユキノリ)
生年月日 : 昭和42年5月12日 37歳
居住先住所 : 不定
職業 : 無職

 

全ては、ある方(Aさんと表記します)より私たちに、総額で約500万円騙し取られたかもしれないが、何とかできないかと依頼されたことが始まり。

対象者とは出会い系サイトで知り合う。
当初、Aさんが洋品関係のお店を持ちたいとの話のなかで対象者は自分で「堀池プレス」と言う縫製工場を経営している社長との話。
Aさんが将来店舗を立ち上げたいという話に対して対象者自身が協力するということであったが、後日、対象者曰く「有名ブランドと大きな取引をする事になったので今月○○万円足りない、お金を貸してくれないか。」という催促があり、その後ごAさんは定期的にお金を貸すこととなった。

我々の調査の結果、Aさんからの情報提供があった住居には別人が住んでおり、対象者が経営しているとの会社も架空のものであった。
さらに調査を進めるとこの対象者、過去に結婚し大分県に住んでいたが離婚し、その後特定の住居がなくビジネスホテルやネットカフェ住まい。
衣服は毎日同じ、行き先はほとんどがテレクラかネットカフェであった。

 


当然仕事をしている様子もなく、時には福岡〜北九州〜広島とテレクラの為だけに通い、昼はテレクラ、ネットカフェ、夜はスナック通いの生活であった。
又、他の女性とも数人接触しており被害者が他にもいることが判明した。

対象者の生活はいっこうに変わる様子もなく、Aさんに借金を返すそぶりも見られない為、我々はAさんと共に対象者に接触し、借金返済を促すことにした。

8月某日、喫茶店にてAさんと対象者との接触。
Aさんが「トイレに・・・」と席を立った瞬間、踏み込んだ我々を見て対象者の表情がいっきに変化する。
これからの出来事について察知したような表情。
我々は場所を変える事を提案。
某ホテルの喫茶店にて対話を始める。

平成の裏仕事人「風」がAさんの隣に同席し対象者との会話の際、終始うつむきかげんであり、Aさんに「すみませんでした。でも、もうお金は残ってないので返せません。」と謝り続ける。
しかし言葉の端々には謝ればいい、という楽観的な様子が見え隠れする。
Aさんの方も簡単に謝られてそれで済ませられる訳もなく、時折言葉に怒りが伝わっているのが見受けられる。
我々は「ここではっきりさせましょう。」と警察署に一緒に行く事を対象者に提案した。
対象者はいままで以上に謝罪し始め、「働いて必ず返すから。必ず働くから!」「心の中では返そう返そうと思いよった!」とAさんに謝罪する。

その時、対象者に逃亡の前兆を示す行動が見られた。
我々は周囲に潜む調査員にひっそりと合図を送り警察署の刑事に喫茶店の外で待機してもらうように要請をした。
我々は対象者に「場所を変えて話をしましょう」と提案、皆で席を立ち対象者を先頭に喫茶店を出ようする。
その時、対象者に近づいてきた数人の刑事に気づいた瞬間、対象者の様子が急変する。
動揺したのかうめき声を上げ胸を押さえ呼吸が激しく乱れる。
激しい咳払いを繰り返し倒れこむ。

刑事に支えられホテルの外には出たが座り込んだまま呼吸を乱し、手で汗を拭き、もどかしく胸を触り続けること数十分、対象者は諦めたように頭を垂れ刑事に連行されて行った。

容疑は詐欺罪。

警察署での事情聴取によると対象者は初犯ではなく窃盗の前科がある常習犯であった。
またAさん以外にもやはり数名、同じような手口で詐欺を継続中であったことが判明した。
その後、Aさんは対象者が返金を約束し借用書を書くことで被害届けを取り下げた。

平成15年8月31日現在、対象者は支払いもせずに逃亡中である。

被害者がこれ以上増えないよう、我々は今後もこの事件を追っていく。


 

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