File07 携帯電話サイト偽請求の罠
先日、当社スタッフDのところに、以下のような電報が届きました。
電報という、一時代前のコミュニケーションツールを現代に生きる我々は、一生のうちに何通受け取るのでしょうか?
そんな滅多に来ないチャンスにめぐり合えた彼。 さっそく開いてみる事にしました。
彼のうろたえ様は尋常ではなく、数日間、電話を掛けるかどうか
一人悩んでいましたが、そんな折も折、4月26日の毎日新聞に
「ヤミ金融 債権譲渡を受けたと虚偽の手口相次ぐ 返済取立て」
また、同日の西日本新聞の社会面には、
「携帯サイト偽請求 九州で相談1000件」
といった見出しが、紙面を躍らせました。
右翼団体などに似た団体代表を名乗り、利用していない携帯電話のアダルトサイト料金を請求する封書が郵送されている問題で、3月末以降、九州各県の消費生活センターなどに寄せられた相談は1000件を超えていることが25日、西日本新聞社の調べで分かった。 実際に、利用していないのに料金を払ったケースも福岡、鹿児島、両県警は詐欺の疑いもあるとみて捜査を進めている。
━西日本新聞からの抜粋━
|
一方は、先の電報のように、消費者金融や、ヤミ金融から 「債権譲渡を受けた」 という虚偽の事実をネタに金を騙し取る手口。
また一方は、利用していない携帯電話のアダルトサイトの料金を請求する、といった手口。
どちらも、ありもしない事実を元に、不特定多数の人間に電報や封書、あるいは電話で銀行の口座に金を振り込むよう指示する
典型的な詐欺なのですが、「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」で、
実際に支払ってしまった人間がいるというのも事実です。
「詐欺」というのは、元来、人間の心理を巧みに操り、相手を騙すもの。
毎日新聞の紙面にも書かれてあるように、ヤミ金業者は、『多重債務者リスト』をもとに電報を出しているものと思われ、
そのような電報を受け取る人たちも、全く身に覚えがない、と言う訳でもないようです。
ですから、「特定多数」と書いた方がむしろ正しいかもしれません。
「もしかしたら?」と思っているところに、追い討ちをかけるように
「会社に乗り込むぞ」、「今から取り立てに行くぞ」
と電話で脅されれば、気の弱い人間なら、思わず銀行に振り込んでしまうかもしれません。
一方、携帯電話のアダルトサイトに関する方は、どのようなリストを基に、請求書の送付先を選んでいるのか判りませんが、
お金を振り込んでしまった人というのは、少なからず身に覚えがある人達だと思われます。
このように書くと、騙されるほうが悪い、と言っているように受け取られかねませんが、そうではありません。
身内に降りかかった犯罪の火の粉を、決して見過ごす訳にはいきません。